【Red Velvet】唯一無二の存在となった彼女たち (妹)
少女時代の10周年は、まさかのメンバー脱退によって終焉を迎えた。
確かに韓国では珍しくはない。むしろ同時期に活躍したヨジャグループ(女性グループ)はほぼ形が残っていない。彼女たちの未来はもちろん彼女たちのものだから、個々の幸せを見つける時が来たのだと思う。
(ただ10周年記念にコンサートもせず、ましてやファンにさよならも言わせずに抜けてしまうなんて、あんまりだと今でも思う。解散はしないと言われても、今までの楽曲をダンサー加えて披露したところでもう見たいステージは二度とできない。それだけが心残り。)
さて、少女時代の後輩は誰だろう。
少女時代の王冠を引き継ぐのは?
それはf(x)だったが、個々の活動になってしまってもはや解散してもおかしくない。
正直残念だった。ソルリが抜けて4人になったカムバックの「4walls」がとても好きだった。これからの音楽が楽しみだったのに。
そして最年少の残った妹が、彼女たちだ。
2017年激動のSMエンターテイメント
(東方神起の復活、少女時代10周年、SJ一部復活、EXO5周年、メンバーの不祥事等)
が打ち出した最後のカードは、赤かった。
Red Velvet、2017年3度目のカムバック。
2ndフルアルバムタイトル曲「PEEK-A-BOO」
SMに残された唯一のヨジャグループ。
2月に「Rookie」、7月に「Red Flavor」、8月に初の単独コンサート「Red Room」開催、10月に日本で初のショーケース(日本語曲2曲披露)。
これだけ活動をしたのにも関わらず、このタイミングでフルアルバムと来た。
確かに次はきっと、と期待していたが、来年の楽しみだと思っていたのに。
となると感じられずにいられないのはTWICEの存在。TWICEについて言えば、1曲の息の根がとても長い。癖になるフレーズ、(日本とは意味合いが少し変わるが)わかりやすい曲、等身大の女の子のお手本であり、みんなが真似したくなる。
TWICEを筆頭に、まるで世の中全てが愛嬌とハートマークで溢れているヨジャグループたちの勢い。可愛げと純粋さとたまにセクシー。(セクシーはもはやご法度化してる気もする。)
この中でRed Velvetはどんな未来を背負って行くのかと不安を感じていた。私はこの子たちが最後の願いだと思いながら、SMが仕掛けるカードに対して不信感は募るばかり。
あまりに色んなことが起こり過ぎて、NCTも含めこれからの見通しが悪く見えて仕方がなかった。
それでもカムバックの日は訪れ、私は何も期待できずにパフォーマンスを見たのだ。
やられた。しっかりカードを裏返してきた。彼女たちはブレるどころか真っ直ぐ天へ貫き、かつて見た少女時代が背負っていた輝きを確かに纏っていた。
ああなんて最高のカムバックだ。
表現力、技術力、高みまできた。
これがSMの力だとはっきり言える。
SM出身者が得るものはテクニックだ。
体の隅から隅までを活かすダンス。
どんな単純な動きにも繊細さが見える。
そしてビートへの乗り方。
笑って歌っているのに、
どうしてこんなにスリルを感じる?
美しくてミステリアス。
恋に落ちた女の子に垣間見える、
ほんの少しの狂気。
嫉妬と呼ぶには可愛すぎる、
秘かに抱く濃紺の赤。
これほどまでに体現したのは、
この5人以外にいない。
少女時代にもできない、
Redvelvetだからできる音楽。
誰にも真似できない。
だから見事なのだ。
私にとって女の子は、
これこそリアルだと思う。
あなたへの愛を歌っていることは、
他のグループと何の違いもない。
ただこれが何か、あなたにもきっとわかるはず。
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